大相撲の金星とは?一生モノの給金ボーナスと歴代最多16個の真実

大相撲の金星とは?一生モノの給金ボーナスと歴代最多16個の真実

大相撲の金星とは?一生モノの給金ボーナスと歴代最多16個の真実についての最新情報をお届けします。

大相撲において「金星」という言葉は日常的な比喩表現としても定着していますが、日本相撲協会が定める定義は極めて厳格です。単に大番狂わせを起こせば金星になるわけではありません。

正式な相撲の金星の条件は、「前頭(平幕)の地位にある力士が、本場所の取組で現役の横綱と対戦して勝利すること」に限られます。十両以下の力士が横綱と対戦することは番付編成上あり得ないため、実質的に幕内前頭の力士だけに与えられた特権的な栄誉です。

ここで多くのファンが疑問に抱くのが、「なぜ大関や関脇、小結が横綱を倒しても金星がつかないのか」という点です。いわゆる三役力士に金星がつかない理由は、番付の格付けと職務規定にあります。大関・関脇・小結の三役は、番付上「横綱と互角に渡り合い、倒すことが当然の責務」と位置づけられているエリート層です。したがって、三役が横綱に勝つことは大番狂わせではなく「職責を果たした当然の結果」とみなされるため、特別手当としての金星は付与されません。

また、メディアで頻繁に使われる「銀星」との決定的な違いも把握しておく必要があります。銀星と金星の違いを一言で表せば、「公式制度かマスコミの造語か」という点です。平幕力士が大関を破った際、新聞やテレビでは「銀星を挙げた」と華々しく報じられますが、日本相撲協会の公式規定に「銀星」という制度は存在せず、給与上の加算措置も一切ありません。

さらに注意すべきルールとして、「不戦勝」の扱いです。横綱が休場して不戦勝(相手の不戦敗)となった場合、星取表の上では白星(○)がつきますが、力士規定上、不戦勝は金星としてカウントされず、持ち給金の加算対象にもなりません。土俵の上で実際に拳を交え、己の肉体で横綱を土俵下に叩き落として初めて、金星の権利が成立します。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。