ドラマの記憶を決定づけたのは、作品世界と寸分の狂いもなくリンクした主題歌の存在でした。
『TOKYO MER』の劇中で流れたGReeeeNの「アカリ」は、絶望的な事故現場で救助活動が完了し、死者ゼロが確定した瞬間に鳴り響く勝利のファンファーレとして機能しました。泥だらけの救命チームが朝日を浴びる映像と重なるその歌声は、毎週のクライマックスで視聴者の涙腺を刺激しました。
『ハコヅメ』を彩ったmiletの「Ordinary days」は、警察官である前に一人の人間として迷い、傷つく登場人物たちの心情を優しく包み込みました。また、『彼女はキレイだった』におけるSexy Zoneの「夏のハイドレンジア」は、秦基博が楽曲提供した珠玉のバラードであり、不器用な恋心を描く映像と溶け合ってグループの代表曲となりました。『プロミス・シンデレラ』ではLiSAの「HADASHi NO STEP」が、ヒロインの前向きで力強い足取りを軽快なスカ調のサウンドで後押ししました。
さらに異例だったのが『ナイト・ドクター』です。特定の1曲に絞らず、yama、eill、琴音、Tani Yuuki、三浦風雅という新世代アーティスト5組の楽曲をシーンごとに使い分けるという試みは、群像劇の多様な感情を表現する新たな音楽演出として業界内でも高く評価されました。