手軽に劇的な効果が得られる反面、足裏角質パックには使い方を誤ると皮膚障害を引き起こす危険性が潜んでいます。医療機関や皮膚科専門医のもとにも、足裏ピーリングによる「痛い」「腫れた」「浸出液が出た」という相談が定期的に寄せられています。
代表的な皮膚トラブルの引き金となるのが、剥がれかけの皮を指で無理やり引っ張って剥がす行為です。まだ下層の新しい皮膚との結合が解けていない未成熟な角質まで一緒に引きちぎってしまうと、真皮に近い生皮が露出し、出血や激しい痛みを伴う炎症、さらには細菌感染を引き起こすリスクが高まります。また、剥離後の無防備な皮膚が紫外線や強い摩擦に晒されると、炎症後色素沈着(シミや黒ずみ)の原因にもなり得ます。
さらに見逃せないのが「頻度の過剰」による逆効果です。短期間に何度も繰り返すと、皮膚の最外層にあるバリア機能が完全に破壊されます。すると生体防御反応が働き、「薄くなった皮膚を外刺激から守らなければならない」として、以前よりも急激に角質を分厚く硬く肥厚させてしまう現象(防御性過角化)が起こります。ツルツルを目指した結果、以前より頑固なガサガサかかとを作り出してしまうという皮肉な結末に陥るケースは少なくありません。