現代の地域社会において、人口減少や維持コストの増大から個人の名邸や屋敷林が次々と切り売りされ、宅地やメガソーラーへと姿を変えていく事例は後を絶ちません。そうした潮流の中で、1.5ヘクタールにおよぶ豪壮な屋敷林が地域住民の手によって守り継がれている十枝の森の存在は、コミュニティ主導の歴史的景観保全(ヘリテージ・マネジメント)の極めて優れた成功例と言えます。
観光消費を煽るインスタントな観光地とは対極にあるからこそ、ここを訪れる際には「向き・不向き」がはっきりと分かれます。
【向いている人】
・近代建築のディテールや歴史的背景に知的好奇心を感じる人
・人混みを完全に避け、静謐な竹林や森の中でマインドフルネスな時間を過ごしたい人
・四季の草木や野鳥の撮影、スケッチをじっくり楽しみたい写真愛好家・文化愛好家
【慎重になるべき人】
・大型遊具や広い芝生広場で子どもをアクティブに遊ばせたいファミリー層
・飲食施設やお土産ショップ、充実した観光インフラを期待する行楽客
・大型車の運転に不慣れで、狭い路地でのすれ違いや小規模駐車場の利用に不安があるドライバー