多くの人々が驚嘆する肉体美と、衰えを知らないハイトーンボイス。その源泉は、徹底的に管理された日々のルーティンにある。関係者の証言や本人の発言から見えてくるのは、常軌を逸したレベルの自己節制だ。
まず喉への配慮は徹底している。夏場であっても冷たい飲み物を極力避け、常温の水や温かいハーブティーを好む。エアコンの風が直接喉に当たることを嫌い、ツアー中のホテル部屋では加湿器をフル稼働させて湿度を常に高く保つという。さらに、ツアー前や本番直前には胃酸が喉を痛めるのを防ぐため、消化に良い食事を選択し、唐辛子などの刺激物やアルコールを絶つ。「声を出すための楽器」として自らの身体を捉えているのだ。
食事面においても、体脂肪率を常に一桁台近くに維持するためのストイックな管理が続く。高タンパク・低脂質のメニューを中心とし、過度な糖分摂取を避けることで、ツアーを完走する体幹と心肺機能を練り上げている。還暦を超えてなお、ステージをエンドレスで走り回りながらブレない発声を維持できるのは、この果てしない日々の鍛錬があるからに他ならない。