番勝負を観戦するうえで知っておくべき最も重要な要素が、「先手(囲碁では先番・黒番)・後手(白番)の決定方法」と「持ち時間」のルールです。将棋では先手の勝率が統計的に約52〜53%とやや高いため、先後の決定には極めて厳格かつ公平な仕組みが採用されています。
第1局の開始前には、記録係または立会人の手によって「振り駒(ふりごま)」が行われます。上位者(タイトル保持者)の歩を5枚取り、それを振って出た結果で初手の権利を決定します。
- 歩が多く出た場合:上位者が先手(第1局)
- と金が多く出た場合:下位者(挑戦者)が先手(第1局)
- 立った場合や重なった場合:無効となり再度振り直し
第2局以降は、毎局交互に先手と後手を交代します。そして、勝敗が3勝3敗(五番勝負なら2勝2敗)の同点となり、最終第7局(または第5局)のフルセットにもつれ込んだ場合は、「最終局で改めて振り駒を行う」というルールになっています。これにより、どちらか一方だけが先手番を多く持つという不公平を排除しています。