南インド料理サティヤムのメニューを開くと、初心者から上級者まで唸らせる本格的なラインナップが揃っています。来店時にまず押さえておきたい主要メニューと、その魅力的なディテールを解説します。
まず絶対に外せないのが、南インドの伝統的定食である「ミールス(Meals)」です。プレートの中央にライスが盛られ、周囲をサンバル(豆と野菜の煮込み)、ラッサム(タマリンドと黒胡椒の酸辛スープ)、各種ポリヤル(野菜のスパイス炒め)、クートゥ、ヨーグルトなどが取り囲みます。サティヤムのミールスの食べ方には醍醐味があり、最初はそれぞれの小皿をスプーンで単体で味わい、徐々に複数のカレーやおかずをご飯の上で混ぜ合わせていきます。酸味、辛味、甘み、苦味がカオティックに融合し、食べる場所ごとに味が変化していくグラデーションは、まさに南インド料理の真骨頂です。
さらに、米とウラド豆を発酵させた生地をクレープ状に薄く焼き上げる「ドーサ」も圧倒的人気を誇ります。サティヤムのドーサは、外側がパリッと香ばしく、内側はほんのりモチッとした絶妙な焼き加減。定番の「マサラドーサ」には、スパイスで炒めたホクホクのジャガイモが包まれており、ココナッツチャトニやサンバルに浸しながら食べると手が止まりません。
また、週末やディナーで注文が殺到する「ビリヤニ」も高い評判を誇ります。最高級バスマティライスを使用し、カルダモンやクローブなどのホールスパイスとともに炊き上げられたビリヤニは、米粒の一つひとつがパラパラとほどけ、芳醇なスパイスの香気が充満します。肉の旨味が染み渡ったチキンやマトンのビリヤニに、爽やかなライタ(スパイス入りヨーグルト)をかけていただく組み合わせは絶品の一言です。