外食産業における米飯メニューの市場変化も興味深い。農林水産省が公表する食品消費動向調査や米の消費量データを見ると、内食・中食市場における冷凍調理米飯の需要は依然として高い水準を維持している。近年、冷凍食品メーカーの技術革新は目覚ましく、プロの炒め技術を再現したパラパラ食感のチャーハンが手軽に買えるようになった。
しかし、その反動として、外食産業では「店舗でしか味わえない出来立ての焼き飯」や「昔ながらのしっとり系チャーハン」を求める顧客回帰の現象も起きている。効率化が進む食市場の中で、香ばしい醤油の焦げる匂いや、職人が目の前で振る中華鍋のライブ感という付加価値が、改めて見直されているのだ。