いま教育業界では、GIGAスクール構想に伴う「1人1台端末」の本格運用によって、校内選挙の光景が劇的に様変わりしている。かつてのように画用紙と絵の具で何時間も格闘する光景は激減した。現代の中学生たちは、デザインプラットフォームであるCanvaを駆使してレイアウトを組み立て、アイデアのインスピレーションをPinterestから収集。さらにYouTubeに投稿されたグラフィック制作のノウハウ動画を参考にしながら、プロ顔負けのビジュアルをわずか数時間で完成させている。
文部科学省が推し進める情報教育や主体的・対話的で深い学びの理念が、思わぬ形で生徒会活動の現場にも開花した格好だ。デジタル化は絵の得意・不得意によるハンディキャップを解消する一方で、フリー素材の不適切な利用や著作権問題、さらには過度なテンプレート依存による画一化といった新たな課題も生み出している。教育現場の教師たちも、ツールの使い方に関するルール作りやモラル指導に追われるなど、新たな対応を迫られているのが現状だ。