グループの歴史において最大の分岐点となったのが、メインボーカルとして結成初期から屋台骨を支え続けた北山宏光の卒業だった。赤の光を灯し、熱いパッションでKis-My-Ft2を牽引してきた盟友の旅立ち。世間が受けた衝撃は計り知れず、グループの存続や方向性を巡って様々な憶測が飛び交ったことも事実だ。
彼らが選んだのは感傷に浸り続けることではなく、歩みを止めずに前を向くことだった。メンバー同士が徹底的に本音をぶつけ合い、互いの覚悟を確かめ合った夜を経て、6人は「Kis-My-Ft2の灯を絶対に消さない」という揺るぎない結論に達する。歌割りやフォーメーションの再構築は容易ではなかったが、藤ヶ谷と玉森を中心としたボーカルワークの再編、そして全員でマイクを繋ぐ連帯感は、むしろグループの結束を強固なものへと昇華させた。
誰一人として過去を否定せず、積み重ねてきた歴史に敬意を払いながら新章へと漕ぎ出す。その潔くも熱い姿勢は、ファンに深い安心感と新たな希望をもたらした。