テレビの黄金期を象徴するお茶の間の大ヒット番組『欽ちゃんのどこまでやるの』をはじめ、日本テレビなどの各局で視聴率30%超えを連発した「視聴率100%男」の時代。仕事に命を削る萩本欽一の日常は、想像を絶する多忙さとプレッシャーに満ちていた。家庭の切り盛りから精神的なケアまで、すべての重責を一身に背負ったのが澄子だった。
彼女は決して表に出て夫の功績を誇ることはなく、家庭を完璧な癒やしの場として守り続けた。過密スケジュールでボロボロになって帰宅する夫を温かく迎え、子供たちを真っ直ぐに育てる。多忙を極める夫が芸能活動に100%の情熱を注ぎ込めたのは、彼女の無償の愛と確かな家庭の基盤があったからこそだ。お茶の間を笑顔で満たした「欽ちゃんファミリー」の温かみは、そのまま萩本家の家庭像の反映でもあった。