こうした消費行動の変化は、都市の商業エリアや店舗経営にも地殻変動をもたらしている。大人数の宴会需要に頼ってきた大型居酒屋やカラオケ店は事業モデルの転換を余儀なくされ、個室仕様のプライベートな空間づくりや少人数向け上質メニューへのシフトを進める。
一方で好調を維持しているのが、「静寂」と「パーソナル空間」を提供するビジネスだ。完全予約制の瞑想スタジオや静音設計のナイトスパ、集中環境を担保した個室型コワーキングスペースは、金曜夕方以降の予約が連日埋まる盛況ぶりを見せる。大騒ぎする熱気から深い休息へ、都市のエネルギーのベクトルが大きく旋回している。