2018年3月、日比谷の新たなランドマークとして誕生した東京ミッドタウン日比谷の地下1階(MB1階)にオープンした「ラフィネ ランニングスタイル Neo」。当時のランニングステーションの常識を覆すラグジュアリーな内装、最新のシャワー設備、そして国内外のハイエンドシューズを揃えたレンタルサービスは、皇居ランナーの間で瞬く間に注目の的となりました。
しかし、華々しいオープンからわずか3年余りが経過した2021年6月30日をもって営業終了を迎えました。当時の公式アナウンスでは契約満了に伴う閉店と告知されましたが、取材を進めると複合的な要因が浮かび上がってきます。多くの利用者が疑問を抱くラフィネランニングスタイルNeo 閉店理由の根底には、都市商業施設特有の契約構造と、世界的な社会変動が重なった冷徹な経営判断がありました。
最大のトリガーとなったのは、2020年初頭から始まった感染症拡大に伴う大手町・丸の内・有楽町エリアのテレワーク急速普及です。三菱地所や三井不動産が管轄する丸の内・日比谷エリアのオフィス出社率は一時30%台まで激減し、皇居ランナーの主力であった「仕事帰りのオフィスワーカー」の足が完全に途絶えました。固定費として重くのしかかる一等地の高額なテナント賃料に対し、利用料数百円を積み上げるランニングステーション業態のビジネスモデルは極めて脆弱にならざるを得ませんでした。
さらに、ミッドタウン日比谷側のフロア再編計画とラフィネ ランスタ Neo 閉店の真相は密接に結びついています。商業施設におけるオープニング期(3年周期)の定期建物賃貸借契約の更新タイミングを迎え、運営元のボディワークホールディングスは、採算性の悪化したNeo店の契約延長を見送り、新拠点への資源集中を決断したのです。