なぜ彼の背中はこれほどまでに黒く、汚いと形容されてしまう状態に陥っていたのでしょうか。報道や番組内での本人の証言、皮膚科医らの見解を照合すると、以下の3つの要素が重なり合っていた事実が浮かび上がります。
第1の要因は、広範囲に密集した特異な体毛です。安田大サーカスとしてデビューした当時からクロちゃんの体毛の濃さは知られていましたが、背中の毛は太く縮れており、毛穴ごとに毛束となって密集していました。これが照明の角度によって影を作り、まるで背中一面が黒ずんでいるかのような視覚的錯覚を増幅させていました。
第2の要因は、剥がし忘れた湿布の残骸と皮脂の蓄積です。番組内の観察カメラでも明らかになった通り、クロちゃんは腰痛や肩こり対策として日常的に湿布を多用していました。しかし、手が届きにくい背骨の中央付近に貼った湿布を放置し、糊(のり)の成分が皮膚に付着したままホコリや皮脂を吸着。入浴時にも手が届かず十全に洗えていなかったことが、黒いアザのような汚れを定着させた決定打となりました。
第3の要因は、肥満に伴う皮膚の角質化と色素沈着です。体重100kgを超える巨体により、衣服との摩擦が常に背中へ加わり、ターンオーバーが滞った皮膚がメラニン色素を沈着させていた点も見逃せません。