SNSや知恵袋などで頻繁に見られるのが、「ピンクの目薬をさした際、白いシャツやブラウスに垂れて赤いシミになってしまった」というトラブルの報告です。一見すると血液やインクのような濃いシミに見えるため、「洗濯機で洗っても落ちないのでは」と焦る方が少なくありません。
シアノコバラミンは水溶性ビタミンであるため、付着した直後であれば水洗いで比較的容易に洗い流せます。しかし、時間が経過して乾燥すると、繊維の奥に成分が定着し、さらに皮脂や紫外線によって成分が変色・酸化して通常の水洗いでは落ちにくくなります。もし衣服に垂らしてしまった場合は、以下の4ステップで処置を行うのが鉄則です。
【ピンクの目薬がついた時の応急処置ステップ】
- ティッシュ等で水分を吸い取る:擦らずに上から軽く押し当て、余分な点眼液を吸着させます(擦ると繊維の奥へ色素が入り込みます)。
- ぬるま湯で予洗い:裏側から40℃前後のぬるま湯を当て、色素を押し出すように流します。
- 台所用中性洗剤を塗布して揉み洗い:食器用洗剤に含まれる界面活性剤が繊維に浸透した成分を浮かせます。原液を数滴垂らし、指の腹で優しく揉み込みます。
- 酸素系漂白剤でつけ置き:それでも薄く残る場合は、40〜50℃のお湯に「酸素系液体漂白剤(ワイドハイター等)」を溶かし、30分程度つけ置いた後に通常通り洗濯機で洗います。
塩素系漂白剤は衣類の地色を傷めるリスクがあるため、必ず「酸素系」を使用するのがポイントです。外出先で応急処置ができない場合は、濡らしたハンカチやウェットティッシュで叩くようにして色素を薄めておくだけでも、帰宅後の落ち具合が劇的に変わります。