二人の身体に流れているのは、日本のエンタメ史を塗り替えた「武士道」と「ストイシズム」だ。父・千葉真一が設立したジャパンアクションクラブ(JAC)は、かつてスタントマンや俳優の地位向上を目指し、命がけの肉体表現を追究した伝説の梁山泊だった。東映の任侠・アクション映画で鍛え上げられたその血気は、クエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル』で服部半蔵役として世界を熱狂させた千葉のDNAそのものである。
「本物のアクションは嘘をつかない」。千葉真一が生前、二人の息子に繰り返し説いたのは技術論ではなく、表現者としての魂の持ちようだった。幼い頃からロスと日本を行き来し、父の過酷な稽古と映画への偏執的な愛を間近で見て育った兄弟にとって、アクションとは単なる見せ場ではなく、役の感情を爆発させるための言語なのだ。