ネット上の簡易的なライフハック情報の中には、貴金属の性質を無視した危険な方法が散見されます。大切なジュエリーの寿命を縮めないために、避けるべき典型的なNG行動を整理しました。
NG1:裁縫針やマチ針などの「硬質金属」を突き刺す
爪楊枝の代わりに針を使う人がいますが、これは極めて危険です。一般的なマチ針や安全ピンは焼き入れされた高硬度の鋼(スチール)で作られており、K18ゴールドやPt850プラチナ、SV925シルバーなどの貴金属よりも遥かに硬い素材です。金属の針先をコマの間に無理やりこじ入れると、貴金属の表面に深い傷が入り、そこから亀裂が進行して破断を招きます。必ず竹や木製の爪楊枝を使用してください。
NG2:宝石が付いた状態で油分や粉末を無差別に塗布する
オリーブオイルやベビーパウダーは金属部分には無害ですが、特定の宝石にとっては致命的なダメージを与えます。特にパール(真珠)、ターコイズ、オパール、エメラルド、サンゴなどの「多孔質宝石(微細な孔がある宝石)」や「有機質宝石」は、油分や微粒子を吸収して変色・退色を起こす恐れがあります。トップにこれらの石が付いている場合は、石の部分をラップで厳重に保護してから作業を行うか、無理をせず専門店に相談してください。
NG3:水中で力任せに揺すり続ける
「水につければすべるはず」と、洗面器に水を張ってネックレスを振る方法も推奨できません。水の表面張力によって細いチェーン同士が互いに吸着し、かえって結び目の位置が把握しづらくなります。さらに、排水口の近くで作業を行った結果、誤ってチェーンを流してしまうという二次災害も頻発しています。