サポーターに大きな衝撃を与えたヴァンフォーレ甲府からV・ファーレン長崎への移籍。甲府で象徴的な背番号10を背負い、2022年の天皇杯制覇という歴史的偉業の立役者となった彼が、なぜ同じカテゴリーのライバルクラブへの移籍を選んだのか、そこにはプロフットボーラーとしての明確な野心がありました。
クラブ関係者の証言や当時の移籍報道によると、最大の要因は長崎が提示した「スタジアムシティプロジェクトを中心とする長期的な強化プラン」と「明確なJ1定着構想」でした。20代中盤というサッカー選手としての最盛期を迎えるにあたり、自らのステップアップと日本代表入りを現実のものにするため、より強固な戦力と設備投資を行う環境で勝負したいという強い意志が移籍を後押ししたのです。
愛着ある甲府を離れる決断には相当な葛藤があったものの、慣れ親しんだ居心地の良い環境をあえて飛び出し、重圧のかかる新天地で自らの価値を証明する道を選択した長谷川元希。その決断の正しさは、その後のピッチ上での躍動が見事に証明しています。