学校法人鷗友学園の歩みを語る上で欠かせないのが、創設者・市川源三が遺した教育理念だ。市川は戦前より「女性であっても社会の一員として自立し、自らの頭で思考し判断する力を育てるべき」という先駆的な女子教育を提唱した。この理念は現代のカリキュラムにも脈々と息づいている。
さらに、同校の教育メソッドを大きく現代化させたのが名誉校長を務めた吉野明による数々の教育改革だ。吉野が主導した「3日に1度の席替え」や「グループワークを中心とした授業設計」は、当初こそ教育界を驚かせたが、今や同校の代名詞となった。クラス内で固定化された人間関係に閉じこもることなく、誰とでも臆せず協働できる対人スキルを育む。この日々の小さな訓練が、生徒たちの精神的なレジリエンスと自己肯定感を劇的に引き上げている。