こうした過熱する観光公害の現況は、報道・ジャーナリズムの分野でも大きな波紋を呼んでいる。NHKスペシャルが特集を組んで過密化する観光地の過酷な実態を詳細に報じたほか、Netflixなどの国際的な動画配信サービスでも日本の観光問題を追ったドキュメンタリーが配信され、国内外で多角的な議論が巻き起こった。
メディアが伝えるべきは、単なる経済的恩恵か、それとも現場で上がる悲痛な声か。行き過ぎた偏向報道が外国人排斥の風潮を煽る懸念が指摘される一方で、過度な観光推進を肯定し続ける姿勢への批判も根強い。事実を客観的かつ立体的に伝え、持続可能な社会への解を見出すジャーナリズムの責任が今まさに問われている。