プロのシェフが伝授する最速のテクニックは、驚くほどシンプルだ。桃の種を中心にくるりと一周、グルリと縦方向に包丁の刃を入れて切れ込みを入れる。ここまでは従来の切り方と同じだが、真骨頂はここからだ。桃を両手で包み込むように持ち、左右を反対方向へ優しくねじる。すると、パカリとふたつに割れ、一方の果肉にだけ種が残る。
残った種の下にスプーンの柄や指先をそっと滑り込ませ、テコの原理でクルッと押し出す。時間にしてわずか5秒。果肉を押しつぶすことなく、丸みを帯びた美しさをそのままキープできるプロ直伝の最新カット術だ。力任せにしがちな従来の手順を根本から覆す、まさに目からウロコの時短技術である。