なぜ少年Aの顔は晒され続けるのか?ネット拡散と法改正の真相

なぜ少年Aの顔は晒され続けるのか?ネット拡散と法改正の真相

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1997年5月、神戸市須磨区で発生した凄惨な事件は、被害者遺族のみならず全土に強烈なトラウマを植え付けた。当時14歳だった加害者「少年A」が身柄を拘束された際、大手新聞社やテレビ局などの過熱報道は激しさを極めた。しかし、法律の壁が立ちはだかる。加害者の成長や更生を促す目的から、少年の容姿や実名を明かす報道は厳しく規制されていたためだ。

事件直後から、一部の写真週刊誌や海外メディアが顔写真の掲載に踏み切る事態が発生し、世論は激しく割れた。「卑劣な凶悪犯罪者の顔すら報道できないのか」という激昂の一方で、「法の精神を破れば少年の更生の道が完全に断たれる」という批判が激突。メディア報道のあり方と法的倫理の真相をめぐる不毛で重苦しい対立が、この時に決定づけられたと言える。

山田 真由
著者

山田 真由

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