関東出身者が最も陥りやすい落とし穴。それは、第一音目の「高さ」の誤解だ。
東京式アクセントでは、語頭の1文字目と2文字目の高さが必ず変化する原則がある。しかし、現代の方言学が明かす通り、近畿一円で用いられる京阪式アクセントの構造は全く違う。最初の一音目から高音で入る語彙のグループ群が存在するのだ。この「高音スタート」を逃し、東京風に一音目を低く入ってしまうことこそ、違和感の最大の元凶である。
音声波形を解析すると差は歴然だ。関東人は語尾のピッチを下げることで関西っぽさを演出しようとする。だが、ネイティブが聴いているのは語頭の立ち上がりだ。スタートラインを掛け違えている以上、どんなテクニックも空を切る。