展望台の柵越しに行われる名物「かわらけ投げ」には、ネット上で誤認されがちな歴史的背景と正しい投擲法が存在します。「屋島 かわらけ投げ やり方 由来」のルーツを辿ると、平安末期の1185年、源平合戦(屋島の戦い)において平氏を破った源氏の武将たちが、勝鬨をあげながら自らの陣笠を山頂から海へと投げ散らした故事に始まります。
その後、この風習が厄除け・開運・大願成就を願う庶民信仰へと昇華し、素焼きの小皿(かわらけ)を海風に乗せて投げる現在のスタイルへと定着しました。「ただ遠くへ飛ばせば良い」と誤解されがちですが、本来の願掛けでは、崖下に設置された針金の輪(厄除けの輪)を狙って通す、あるいは風に乗せて水平に滑空させることが吉とされています。
かわらけ投げを成功させるコツは、フリスビーのように人差し指を小皿の縁に沿わせ、スナップを利かせて水平に押し出すように放つことです。力任せに投げ落とすと風に煽られてすぐに失速するため、瀬戸内の上昇気流を捉えるイメージで手首を柔らかく使うのがポイントです。なお、現在使用されているかわらけは自然に還る素焼き粘土で作られており、環境負荷への配慮も徹底されています。