突然の吐き気・下痢は要注意!ウイルス性胃腸炎の症状と早期回復の鉄則

突然の吐き気・下痢は要注意!ウイルス性胃腸炎の症状と早期回復の鉄則

突然の吐き気・下痢は要注意!ウイルス性胃腸炎の症状と早期回復の鉄則に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。

ウイルス性胃腸炎には、インフルエンザに対するタミフルのような「ウイルスの増殖を直接止める特効薬」が存在しません。そのため、ウイルス性胃腸炎の治し方の基本は、体が自然にウイルスを体外へ排出し終えるまで、脱水症状を防ぎながら体力を維持する対症療法となります。

脱水を防ぐ経口補水液の正しい摂取プロトコル

嘔吐が激しい発症直後に焦って大量の水分を飲むと、胃が刺激されて更なる嘔吐を誘発し、かえって脱水を進行させます。胃腸炎における吐き気や下痢の対処法として、医療現場では以下のステップが推奨されています。

  • 発熱・激しい嘔吐の直後(発症から1〜2時間):無理に飲ませず、まずは胃腸を完全に休ませます。うがいをして口の中の不快感を洗い流す程度に留めます。
  • 嘔吐が小康状態に入った後:経口補水液(OS-1など)をスプーン1杯(約5〜10ml)ずつ、5〜10分おきに口に含ませます。
  • 段階的な増量:少量の補給で吐き気がぶり返さないことを確認しながら、ペットボトルのキャップ1杯分、小さなコップ半分へと徐々に摂取量を増やしていきます。

水分だけでなく電解質(ナトリウムやカリウム)が著しく失われるため、真水やお茶だけを大量に飲むと低ナトリウム血症を引き起こす危険があります。糖分が高すぎる清涼飲料水や果汁ジュースも浸透圧性の下痢を悪化させるため、必ず経口補水液や適切に調整された電解質飲料を選んでください。

胃腸を刺激しない食事再開のロードマップ

嘔吐が完全に治まり、水分の保持ができるようになってから半日〜1日程度経過したら、少しずつ流動食から食事を再開します。

  1. フェーズ1(流動食):重湯、具なしの澄まし汁、野菜スープの上澄み。
  2. フェーズ2(軟消化食):ウイルス性胃腸炎の回復食として代表的な煮込みうどん(細かく刻み柔らかく煮たもの)、おかゆ(白粥)、すりおろしリンゴ。
  3. フェーズ3(軽度のタンパク質):豆腐、白身魚の煮付け、鳥ささみ肉の蒸し物。

回復期であっても、脂肪分の多い肉類、揚げ物、乳製品(牛乳・ヨーグルト)、食物繊維が多すぎる根菜類、刺激の強い香辛料やカフェインは厳禁です。腸の粘膜が正常な吸収能力を取り戻すまでには症状消失後も3〜5日を要するため、段階的な食事復帰を心がけましょう。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。