急変時に「JCSの数字がパッと出てこない」という悩みを抱える医療者は少なくありません。現場で混乱しないためのJCS 3-3-9度方式 覚え方の極意は、まず「目の開き方(開眼状態)」に着目し、次に「刺激の強度」へ段階を進めるシンプルな3ステップに集約されます。
ステップ1:桁数を一瞬で見分ける「目の状態」
- 1桁(Ⅰ):最初から「目を開けている」状態(刺激なしで覚醒)
- 2桁(Ⅱ):声をかけると「目を開ける」状態(刺激すると覚醒、やめると閉じる)
- 3桁(Ⅲ):何をしても「目を開けない」状態(刺激しても覚醒しない)
ステップ2:数字の強弱を暗記する合言葉
- 1桁の覚え方(見当識の消失順):「1=何となく変(だいたい清明)」「2=ここどこ?(日時・場所が不明)」「3=だれ?(名前・生年月日が不明)」。人間は見当識を失う際、「時間」→「場所」→「自己」の順に認知が崩壊していくため、数字が大きくなるほど自己喪失へ向かうと捉えると間違いません。
- 2桁の覚え方(刺激のステップアップ):「10=普通の声(おはようございます)」「20=大声や揺さぶり(起きてください!)」「30=痛みを加えながら呼ぶ(胸骨圧迫や爪床圧迫)」。刺激を強めないと起きないほど数字が上がります。
- 3桁の覚え方(逃避反応の減退):「100=払いのける(痛みを認識して手が出る)」「200=ビクッと動く・顔をしかめる(痛みに除脳硬直や顔面反応のみ)」「300=完全無反応(死んだように動かない)」。
このロジックを身につければ、救急現場 意識レベル スケールとしてのJCS判定をわずか3秒から5秒で完了させることが可能になります。