なぜ批判を浴びながらも、菅原氏はこれほどまでに復帰にこだわるのか。その背景には、自民党政権においてエネルギー政策や中小企業支援の中枢を担ってきた自負と、「地元・練馬区から選出された代議士として仕事を全うしていない」という強い未練があります。
しかし、政界復帰へのロードマップには険しい障壁が立ちはだかっています。現在の東京9区(練馬区西部)は、立憲民主党の山岸一生氏が小選挙区の議席を確保し強固な基盤を構築しつつあります。一方の自民党側も、過去の「政治とカネ」の問題に対して世論が神経をとがらせており、不祥事で離党した菅原氏の復党や公認付与に対して党本部は極めて慎重な構えを崩していません。
自民党練馬総支部や都連の内部でも、「地盤を支えてきた功労者」として復権を後押しするベテラン勢と、「クリーンな世代交代を進めるべき」と主張する若手・刷新派の間で意見が二分しています。無所属のまま保守系無所属として戦い議席を奪還した上で復党を果たすのか、あるいは党の推薦を取り付けられるのか。菅原氏にとって東京9区での戦いは、政治生命の最終章を賭けた背水の陣となっています。