「リブトップスを着ると細く見える」と言われる背景には、心理物理学で知られる縦縞による錯視効果(ヘルムホルツの錯視など視線を上下に誘導する効果)が働いています。縦に走る立体的な畝がシャープなストライプとして機能し、着用者の上半身を縦長に見せるため、視覚的な引き締め効果が生まれます。
しかし、ネット上のレビューや知恵袋などのコミュニティでは「信じて買ったら驚くほど太って見えた」「二の腕がボンレスハム状態になった」という悲痛な声も散見されます。噂の真相を現場目線で紐解くと、そこにはリブ編み特有の「横方向への過剰な引っ張り」という構造的トラップが存在します。
リブ生地は横に伸ばされると、山折りになっていた畝が平らにつぶれ、生地が外側へ向かって広がります。バストの膨らみや二の腕の最も太い部分でこの現象が起きると、縦だったはずのラインが外側へ歪み、かえって横幅のボリュームを強調してしまうのです。さらに、生地が薄手であるほど下着のストラップの段差や背中のお肉の段差を克明に浮き彫りにしてしまいます。「着るだけで細見えする」という言説は事実であるものの、それは「自分の肉感に対して生地が無理に引き伸ばされていない」という前提条件を満たした場合に限られるのが現実です。