夜でもおはようございますの真相|語源と芸能界の掟・正しい挨拶マナー

夜でもおはようございますの真相|語源と芸能界の掟・正しい挨拶マナー

夜でもおはようございますの真相|語源と芸能界の掟・正しい挨拶マナーの全体像を詳しく解説してご紹介します。

職場で毎日使う表現でありながら、意外と知られていないのが文法的な位置づけと、階層に応じた振る舞いです。

文化庁が提示する『敬語の指針』に照らし合わせると、おはようございますの敬語分類は「丁寧語」に属します。接頭辞の「お」に丁寧な助動詞「ございます」が接続しているため、文法上は目上の人物や上司に対して使用して何ら非礼にあたらない完成された敬語表現です。したがって、朝一番に直属の上司や役員に対して「おはようございます」と述べること自体は、マナー上100点満点の正解となります。

しかし、現場での運用においては致命的な落とし穴が2点存在します。

第1に、語尾を省略して「おはよう」とだけ口にすることは、目下に対するフランクな表現となるため、上司に対して使うのは明確なマナー違反です。特に20代の若手社員が無意識に「おはようございまーす」と語尾を伸ばしたり、目を見ずに通り過ぎざまに呟いたりする行為は、敬意を欠いた態度として評価を下げる要因になります。

第2に、上司から先に「おはようございます」と声をかけられた際の返し方です。ここで「あ、どうも」と会釈だけで済ませたり、慌てて「ご苦労様です」と返したりするのは厳禁。「ご苦労様」は目上から目下に下す言葉であるため、正しくは「おはようございます! 本日もよろしくお願いいたします」と相手の目を見てハキハキと声を返し、角度15〜30度ほどの丁寧な会釈を添えるのが一流のビジネスパーソンが見せる基本動作です。

相手が忙しそうに歩いている場合は立ち止まり、しっかりと視線を合わせて挨拶を届ける。この数秒の所作が、オフィス内での信頼関係と心理的距離を決定づけます。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。