店先に掲げられた「春夏冬」という文字。春夏秋冬の並びから「秋」だけが意図的に外されている理由は、日本語ならではの同音異義語を使った洒落(しゃれ)にあります。
四季のサイクルから秋が抜けている状態を言葉にすると「秋がない(あきがない/あきこない)」となります。この音をベースに、
① お客が何度通っても「飽きが来ない店」
② 商売を休まず一生懸命に営む「商い(あきない)」
という2つのポジティブな意味を掛け合わせたのが「春夏冬(あきない)」の正体です。つまり、店の前に「春夏冬」と掲げられている木札は、「当店は一生懸命商いをしています」「何度来ても飽きない味を提供します」という店主の心意気を示しています。