冷凍ご飯の仕上がりは、実は「冷凍する瞬間」で8割決まります。一般的なラップに包むだけでは、厚みにムラができやすく、冷凍庫内の匂い移りや乾燥(冷凍焼け)を防ぎきれません。現在のお弁当作りでは、蒸気弁付きの二重構造ご飯専用保存容器や、中央がくぼんだドーナツ形状の冷凍容器が定番となっています。これらを使うことで、解凍時の熱伝導が均一になり、水分が底に溜まるのを防げます。
また、「忙しい朝を避けて前日の夜に冷蔵庫へ移して解凍しておく」という前日解凍のタイミングについても注意が必要です。冷蔵室(約2〜5℃)は先述のデンプン老化が最も進行する温度帯であるため、前夜からの冷蔵解凍は避け、朝の調理直前に冷凍庫から出してレンジ加熱するのが鉄則です。
おにぎりにして持参する場合も、凍ったまま握るのではなく、一度完全にレンジ加熱してアツアツにした後、塩を振ってラップ越しに結び、しっかり冷ましてから持ち運ぶようにしてください。素手で直接触らないことが、衛生面における最大の防衛策となります。