日本国内では長年にわたり「日本は資源のない狭い島国」という自虐的な言説が語り継がれてきました。しかし、国土交通省の世界の国土面積統計や国連データを精査すると、この言説は客観的事実から著しく乖離していることが分かります。
日本の陸地面積は約37万7,975km²であり、全世界およそ200の国・地域の中で第61位に位置しています。これは世界全体の上位3分の1に入るポジションです。ヨーロッパの主要先進国と比較してみると、その意外な大きさが際立ちます。
- 日本:約37.8万km²
- ドイツ:約35.7万km²(日本の方が広い)
- イタリア:約30.1万km²(日本の方が広い)
- イギリス:約24.3万km²(日本はイギリスの約1.5倍)
南北に3,000kmにわたって弓なりに連なる日本列島は、ヨーロッパ大陸に重ね合わせると、北欧スカンディナヴィア半島南部から地中海にまで達する広大なスケールを有しています。
さらに視野を海へと広げると、光景は劇的に一変します。四方を海に囲まれた日本が保有する「領海」および「排他的経済水域(EEZ)」の総面積は約447万km²に達します。これを国土面積と合算した管轄海洋水域のランキングにおいて、日本は世界第6位(または領土を含めた総合水域で世界第8位前後)の海洋大国へと躍進します。海中・海底に眠るメタンハイドレートやレアアース、広大な水産資源を考慮すれば、「極小の弱小国」という認識は地理学的・戦略的に完全に誤った固定観念に過ぎません。