ネット上のQ&Aサイトなどで散見される「アプリを立ち上げていなければ罪にならない」「画面が真っ暗なら確認されてもすぐに解放される」といった認識は、重大な認識不足です。
スマートフォンの機能が高度化した現在、画面を消灯したまま音量キーの長押しでバックグラウンド録画を行うアプリや、画面上に偽装ブラウザを表示しながら裏で撮影を継続するスパイカメラアプリが多数流通しています。警察官や駅係員もこれらの手口を熟知しているため、「画面が消えているから撮影していない」という主張を鵜呑みにして解放することはありません。
さらに深刻なのは、その場で疑いを晴らそうと慌ててスマートフォンを操作し、誤って写真や動画を削除してしまう行為です。この動作は現場の捜査員から「証拠隠滅行為」とみなされ、スマートフォンの押収やデジタルフォレンジック(端末の復元解析)へと事態が悪化する引き金になります。身の潔白を証明するための自衛手段であったはずが、結果として自らを追い詰める結果を招く危険性を認識すべきです。