FC大阪の昇格争いを取り巻く言説のなかには、一部で事実とは異なる誤解や過去の情報の混同が見受けられます。押さえておくべき代表的な盲点は以下の2点です。
第一に、「スタジアム要件やJ2ライセンス基準をクリアできているのか」という懸念です。ネット掲示板等で「花園ラグビー場はラグビー専用のためJ2基準を満たせないのではないか」といった古い認識が散見されますが、クラブおよび自治体は施設改修やライセンス審査への適合を着実に進めてきました。J2ライセンスが交付されている限り、成績面で所定の順位(2位以内、またはPO勝ち抜け)を満たせば昇格は正当に認められます。順位以外の外生的要因で昇格が立ち消えになる心配はありません。
第二に、「昇格プレーオフでの引き分け規定」です。昇格プレーオフのトーナメントでは、リーグ戦上位クラブのホームスタジアムで試合が開催され、90分間で同点の場合は「年間順位上位のクラブが勝ち抜ける」という明確なアドバンテージが存在します。つまり、単に6位に滑り込むのと、3位や4位でアドバンテージを確保してプレーオフを迎えるのとでは、勝率に天と地ほどの差が生じます。「6位以内ならどこでも同じ」と考えるのは危険な誤解であり、1つでも上の順位でフィニッシュすることが死活問題なのです。