物語の核であり、凡才から怪物へと覚醒していく主人公・潔世一。彼のキャスティングには、圧倒的な親近感と、瞬時に目つきが変わる狂気のギャップが不可欠だ。
下馬評で筆頭に挙がるのは、近年の映画賞を総なめにして勢いに乗る若手実力派のAだ。日常の気弱な表情から、空間認識能力を発動した瞬間の圧倒的な眼力への切り替え。彼なら「エゴい」潔の覚醒を過剰な演出に頼らずリアルな演技で描き出せるという見方が強い。
一方で、あえて無名の新人やサッカー経験を持つフレッシュな俳優を抜擢すべきだという声も根強い。試合が進むごとに目まぐるしく進化する潔の成長速度と、スクリーン上で役者自身が化けていくライブ感をシンクロさせる。それこそが映画版『ブルーロック』の最大の仕掛けになるかもしれない。