渋谷が「ミニシアターカルチャーの震源地」と呼ばれた1990年代から2000年代にかけて、クエンティン・タランティーノやジム・ジャームッシュといった鬼才たちの作品は、若者たちのバイブルだった。型破りなプロット、刺激的なサウンドトラック、そして尖ったグラフィック。単館系映画のスクリーンから放たれる圧倒的なエネルギーに、当時のユースカルチャーは強く共鳴した。
その熱狂のバトンは途切れることなく今に続いている。シネクイントが長年守り抜いてきたのは、単に古い映画文化を懐かしむノスタルジーではない。いつの時代も既存の枠組みをぶち破る新しい才能をフックアップし、いち早くストリートへ届けるという揺るぎない反骨精神なのだ。