事件の舞台となったのは、2006年に開催された第57回NHK紅白歌合戦だ。当時、エイベックスからリリースされ、爆発的なヒットを記録していた『アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士』は、ダンス・ミュージックシーンのトップを走る楽曲として全世代に愛されていた。満員のNHKホールに登場したDJ OZMAは、圧倒的な熱量とともにステージを開始した。
派手な衣装とキレのあるダンスで会場の熱気は最高潮に達した。しかし、曲の終盤で衣装を脱ぎ捨てた瞬間、会場の雰囲気は歓声から絶句へと一変する。最高視聴率を争う生放送の現場で繰り広げられたその光景は、J-POPの歴史においても異例中の異例と言える歴史的瞬間であった。