ニホンザルの知能は人間何歳?芋洗いや記憶力実験が明かす驚異の生態

ニホンザルの知能は人間何歳?芋洗いや記憶力実験が明かす驚異の生態

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「サルは人間よりも知能が劣る」という単純な優劣関係を覆したのが、画面を使った認知実験や短期記憶テストの結果です。

タッチスクリーンを用いたアラビア数字の記憶実験において、ニホンザルを含むマカク類は驚異的なパフォーマンスを記録しています。画面上にランダムに表示された1から9までの数字の位置を、わずか0.5秒以下の提示時間で記憶し、数字が白四角で隠された後も昇順に正確にタッチしていくテストです。この瞬間的な直観記憶(アイデティック・メモリー)の処理速度において、訓練を受けた個体は一般的な人間の成人を凌駕する反応速度と正確さを見せました。

この卓越した記憶力は、野生下での過酷な生存競争に直結しています。

  • 果実の結実サイクルの長期記憶:広大な縄張りの中で「どの谷のどの木が、いつ熟すか」を年単位で正確に記憶・巡回する。
  • 個体識別と顔認識:数十頭から百頭規模の群れにおいて、全個体の顔、序列、血縁関係、過去の敵対・協力履歴を瞬時に識別する。
  • 危険察知の即時性:一度でも罠や電気柵による電気ショックを経験した個体は、その形状や設置場所を数年間にわたって警戒し続ける。

単なる機械的な暗記ではなく、視覚情報と空間情報を統合して行動に結びつけるワーキングメモリの性能が、彼らの高い生存力を支えています。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。