独立後の山下智久の映画戦略において、最も際立っているのが国境に縛られない海外進出への強いコミットメントです。日本国内の既得権益や従来のプロモーション手法にとどまることなく、グローバルなオーディションに単身挑み続ける姿勢は、同世代の日本人俳優の中でも際立った異彩を放っています。
その先駆けとなったのが、中国・香港合作映画『サイバー・ミッション』(2018年公開)でした。山下は初の本格的な悪役としてキャスティングされ、全編にわたって流暢な英語と中国語のセリフを披露。さらに2026年には、パトリック・ヒューズ監督によるハリウッド・アクションコメディ『マン・フロム・トロント』(Netflix配信)に出演。ウディ・ハレルソンやケヴィン・ハートといったトップスターと堂々たるアクション対決を繰り広げ、世界数十カ国のNetflix視聴ランキングで上位に食い込みました。
そして2026年、韓国の名匠イ・ジェハン監督がメガホンを取った日韓共同製作映画『SEE HEAR LOVE 〜見えなくなっても聞こえなくなっても愛してる〜』では、主演のみならずアジア主要都市(韓国、香港、台湾、タイなど)を巡るプロモーションツアーを敢行。現地のファンやメディアに対し、通訳をほとんど介さず英語で作品の哲学を熱弁する姿は、世界基準の映画人としての風格を強烈に印象づけました。
2026年現在も、国際的映像プロジェクトへの参画が途切れることはありません。日本の枠組みを飛び出し、世界のクリエイターと対等に渡り合う彼のスタンスは、映画界の新たなロールモデルとして確立されています。