1970年代初頭、列島のストリップ劇場は異様な熱気に包まれていた。その中心に君臨していたのが彼女だ。花びらやろうそくを用いた過激で幻想的なパフォーマンス、そして客席を煽る鋭利なトーク。単なる性的な見世物では終わらない独自の表現力は、一般の観客だけでなく、作家や映画人、前衛芸術家たちをも惹きつけた。
当時、日本映画製作者連盟の動向など既存の大手映画産業が斜陽化を迎えるなか、独立系のピンク映画やアングラ文化が若者たちの新たな熱狂の受け皿となっていた。彼女が放つ妖しい輝きは、規制とモラルの壁に押し込められていた人々の欲望と解放感を強烈に代弁していたのである。