SNSやネット掲示板を調査すると、カミングスーンに対する一般ユーザーの心理には、期待感と同時に強いストレスが蓄積している現状が浮き彫りになります。
「Coming Soonと書かれたまま半年以上放置されているサイトは、事業が頓挫したのかと不安になる」「お気に入りのブランドがカミングスーンを出したけれど、続報がなさすぎて熱が冷めてしまった」といった声は後を絶ちません。知恵袋などの相談窓口でも、「カミングスーンと書かれてからどのくらい待てばいいのか」という切実な質問が多数投稿されています。
一方、プロモーションを仕掛ける制作ディレクターや広報担当者の現場手記や取材証言を紐解くと、制作現場特有の苦渋の決断が見えてきます。
大手デジタルエージェンシーのプランナーは、業界の裏事情について次のように証言しています。
「当初は2週間後にローンチする予定で『Coming Soon』のティザーページを公開したものの、監修元の最終確認が難航したり、決済システムの審査で遅れが生じたりして、結果的に2ヶ月間も放置状態になってしまうケースがあります。現場としては『日付を明記すると延期時に信用問題になるため、あえて曖昧なカミングスーンで濁さざるを得ない』という防衛心理が働いてしまうのです。」
情報発信側の「炎上を避けたい曖昧戦略」と、ユーザー側の「具体的な日程を知りたい心理」の間に、大きな溝が生じているのが実態です。