1964年の開業以来、東海道・山陽新幹線を走り続けてきた0系は「団子鼻」の愛称で親しまれていましたが、国鉄末期の1980年代初頭には老朽化と航空機とのシェア争いが深刻化していました。そこで「国鉄の威信をかけたフルモデルチェンジ」として開発されたのが100系です。
外観で最も読者の目を引いたのは、空気抵抗を極限まで低減させるために先端を尖らせた「シャークノーズ」デザインでした。前頭部のライトは横長の精悍な形状へと変更され、白地に青帯という伝統カラーを踏襲しつつも、スマートで現代的なシルエットへと生まれ変わりました。
性能面でも大きな飛躍を遂げています。0系が全電動車方式であったのに対し、100系は主電動機の出力を増強して電動車比率を下げ、騒音源となるモーターを減らすことで車内の静粛性を劇的に高めました。営業最高速度は0系の210km/hから220km/hへと向上し、東京〜新大阪間の所要時間を短縮。さらに普通車のシートピッチ(座席前後間隔)を980mmから1,040mmへと拡大し、3人掛け座席にもリクライニング機構を採用するなど、接客設備は格段の進化を遂げました。