菊池が大学進学を決意した最大の契機は、事務所の先輩である嵐の櫻井翔の存在だ。櫻井が慶應義塾大学経済学部を卒業し、アイドルと報道ニュースキャスターという新たな領域を切り拓いた姿に、若き日の菊池は大きな衝撃を受けた。与えられたステージで輝くだけでなく、自ら思考し発信する知性を備えたい。その強い衝動が、彼を大学受験へと突き動かした。
彼が選んだ進路は湘南藤沢キャンパス(SFC)。伝統的な学問の枠組みを払拭し、現代社会の複雑な課題に対してIT、ビジネス、政策など多角的なアプローチで解を提示する独立独歩の学び場だ。「何を学び、どう社会に還元するか」という明確な主体性が求められるキャンパスは、当時すでに多忙を極めていた菊池にとって最高の試練であり、刺激的な環境だった。