ハードウェアの優位性だけでなく、ソフトウェア面でのアプローチも同社の強みだ。独自開発された3DインターフェースであるNebula (3Dインターフェース)は、二次元の画面を三次元の空間へと拡張するキーパーツとなっている。空間上に複数のウィンドウを並べ、株価チャートを監視しながら動画を流し、別画面でチャットツールを開くといったマルチタスクが、メガネ1本で完結する。
これこそが、次世代のコンピュータUIと評される空間コンピューティングのリアルな姿だ。ディスプレイという物理的な板の制約から人間を解放し、周囲の空間すべてを情報キャンバスに変える。徐馳氏が思い描いた「すべての人が日常生活で日常的にARメガネをかける世界」への足がかりは、このNebulaによって確固たるものとなった。