東急文化村がオーチャードホールを除く施設を長期休館させたのは2026年4月10日のことです。33年以上にわたり渋谷のカルチャーを牽引してきた拠点が長期閉鎖に踏み切った最大の理由は、単なる建物の老朽化改修ではなく、隣接していた東急百貨店本店(2026年1月31日閉店)の解体・再開発と連動した巨大プロジェクトにあります。
渋谷駅周辺では100年に一度とも呼ばれる大規模再開発が連続していますが、その波がついに「奥渋谷」のエントランスエリアに到達しました。東急グループ、L Catterton Real Estate(LVMH系列の不動産投資会社)、東急百貨店の3社が主導する「渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト(Shibuya Upper West Project)」の一環として、Bunkamuraも敷地全体を再編・融合させる大規模改修へ舵を切ったのが休館の直接的な引き金です。
単独での建て替えではなく、東急百貨店本店跡地に建設される地上34階・地下4階の超高層複合ビル(高級ホテル、ラグジュアリーレジデンス、洗練された商業施設)とBunkamuraを構造的・機能的に直結させることで、世界水準の文化・ライフスタイル拠点を創出する狙いがあります。