『GANTZ』の最終章である「カタストロフィ編」は、それまでの局地的な星人狩りミッションから一変し、地球規模での異星人侵略戦争へとスケールが拡大しました。母船を率いて襲来した巨人型の高度文明星人に対し、世界中のガンツチームが総力戦を挑む絶望的なサバイバルが描かれます。
物語のクライマックス、敵母船の軌道変更と人類滅亡を阻止するため、主人公・玄野計(くろの けい)は異星人側の最強戦士であるイヴァ・グーンドとの一騎打ちに臨みます。この戦闘は全世界に中継され、かつて社会の底辺で冷笑されていた玄野が「全人類の希望」としてその命を懸ける構図となりました。
激闘の末、玄野は相打ちに近い形でイヴァを撃破。崩壊し爆発炎上する母船から、親友の加藤勝(かとう まさる)に抱えられながら脱出ポッドで地球へと脱出します。二人が着水したのは日本の海岸でした。砂浜には、玄野の帰りを信じて待ち続けていた恋人・小島多恵(こじま たえ)や、加藤の弟・歩らの姿がありました。
満身創痍の玄野と多恵が涙を流しながら抱き合い、浜辺に集まった群衆から惜しみない歓声と拍手が送られる中、物語は静かに完結を迎えます。幾多の理不尽な死とトラウマを乗り越え、玄野が自らの意志で「生きて愛する者の元へ帰る」という約束を果たした結末でした。