ムニエルの衣といえば小麦粉(薄力粉)が伝統的ですが、片栗粉を用いる調理法も存在します。この2つの粉には性質に明確な違いがあり、求める食感やソースの相性によって使い分けるのが理想的です。
【小麦粉(薄力粉)の特徴】
薄力粉はタンパク質とデンプンを含んでおり、バターの油分と非常によく馴染みます。加熱されることでバターの香ばしい風味を吸い込み、しっとりとしたコクのあるクラシカルなムニエルに仕上がります。焦げ目が付きやすく、リッチな洋風ソースと抜群の相性を誇ります。
【片栗粉の特徴】
デンプン100%の片栗粉は、油で熱されると表面が糊化し、硬い膜を作ります。そのため、竜田揚げに近い「カリッ」「サクッ」としたクリスピーな食感が際立ちます。時間が経っても水分を吸いにくいため、お弁当用のおかずにも重宝します。
「王道のバター風味を堪能したいなら小麦粉」「時間が経ってもサクサク感を維持したい、または和風テイストで仕上げたいなら片栗粉」という基準で選ぶと失敗がありません。また、粉をまぶすタイミングは必ず「焼く直前」にしてください。早く付けすぎると魚の水分を吸ってダマになり、べたついた焼き上がりの原因になります。