なぜ今メルロ=ポンティ身体論なのか?Aiと看護で再注目の真相を徹底解説

なぜ今メルロ=ポンティ身体論なのか?Aiと看護で再注目の真相を徹底解説

なぜ今メルロ=ポンティ身体論なのか?Aiと看護で再注目の真相を徹底解説とはどんな影響があるのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

大学のレポート作成や入門書の読書において、メルロ=ポンティを「単に身体の重要性を説いた心理学者寄りの哲学者」と矮小化して捉えてしまうケースが少なくありません。しかし、彼の思索の真骨頂は、晩年の未完の遺稿『見えるものと見えないもの』で展開された「肉の概念(la chair / 肉の哲学)」にあります。

初期の『知覚の現象学』では「私」の身体が主軸に置かれていましたが、晩年の彼はさらに踏み込み、「私」と「世界」が同一の生地から織り成されているという存在論へと深化させました。

右手で左手に触れるとき、左手は触れられる客体であると同時に、触れる主体へと瞬時に入れ替わります。この可逆的な交差(キアスム)を世界全体へと拡張し、私たちが世界を見ているとき、同時に私たちは世界の一部として世界から見返されているという共犯関係を、彼は「世界の肉」と呼びました。

身体論をレポートに要約する際は、単なる「デカルト批判と五感の肯定」で終わらせず、私と他者、人間と自然が分かちがたく織り合わされているという「肉の存在論」まで視野に収めることで、議論の深みが格段に増します。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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