AKB48グループを完全卒業後、指原莉乃の主戦場はテレビと配信メディアへ移行した。かつての「元女性アイドル」という肩書はいつしか忘れ去られ、いまや民放各局のゴールデン帯を支えるトップMCとしての地位を完全に確立している。とりわけ日本テレビの看板バラエティ番組で見せるトークの切れ味は抜群で、大御所タレントから若手お笑い芸人まで絶妙な間合いで転がす技術は天才的だ。
一方で、インターネットテレビ局ABEMAの恋愛リアリティショーや特番などで発揮する発言力も目を見張るものがある。Z世代のリアルな感覚に寄り添った共感度の高いコメントと、視聴者が感じている違和感をズバと言い当てる観察眼。テレビと配信プラットフォームの双方で代替不可能な存在となった彼女のMC術は、現代メディアにおけるひとつの完成形と言える。