国内外の自動車メーカーからリリースされてきたAセグメント車は、限られたディメンションの中に各社の設計哲学やデザインセンスが濃密に凝縮されています。
1. フィアット 500(FIAT 500 / 500e)
世界中で愛され続けるAセグメントの絶対的アイコンです。1957年の「NUOVA 500」を現代に蘇らせたタイムレスなイタリアンデザインは、街中に停まっているだけで絵になります。独自の2気筒ターボエンジン「ツインエア」モデルは独特の鼓動感と小気味よい走りで中古車市場でも根強い人気を誇り、BEV化された「500e」では電動シティコミューターとして静粛性と力強い加速を手に入れています。
2. ルノー トゥインゴ(Renault TWINGO)
第3世代トゥインゴの最大の特徴は、このクラスでは極めて異例な「リアエンジン・リアドライブ(RRレイアウト)」を採用した点です。フロントにエンジンがないため前輪の切れ角を極限まで大きくでき、最小回転半径は軽自動車をも凌駕する4.3mを記録。フランス仕込みのしなやかなサスペンションと相まって、路地裏を自由自在に駆け抜ける楽しさを提供してくれます。
3. トヨタ パッソ / ダイハツ ブーン(国産Aセグメントの実力派)
日本市場において「軽自動車より広く、扱いやすい普通車」として長年親しまれたベンチマークです。全長約3,650mmのコンパクトなサイズに大人5人が乗れるパッケージングを実現し、1.0Lエンジンの経済性とシンプルな使い勝手で日本の日常を支えました。現在はスズキ・イグニスやクロスビーなど、コンパクトSUVテイストを取り入れたモデル群がその系譜を現代的にアップデートしています。